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株式会社モノリクス

KeyConnect(キーコネクト)

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広報部

モノリクス広報部です。
弊社実績やニュースをわかりやすくお伝えいたします。

KeyConnect[キーコネクト]

目次

キーコネクトとは

 

キーコネクトは、トヨタL&F製 「キーカート」 の専用牽引冶具です。
シンプルAGVキーカートと物流・流通で運用されているロール台車など大量に運用されている搬送台車を繋ぐ(コネクト)アームです。

キーカートに台車を連結する場合、台車に連結アームを準備する必要がありました。構内に1~2台しか無い専用台車であれば、改造してアームを取り付けることも可能ですが、大量に保有している台車などにアームを付けることは現実的ではありません。

 

台車にアームが必要だけど、量産台車にはアームが無い!
台車にアームが必要だけど、量産台車にはアームが無い!

 

もちろん、ロール台車にアームを取り付けることは現実的ではありません。
そこで、「キーコネクト」の出番です。キーカートに専用のアームを取り付けて簡単に台車を脱着できる構造のキーコネクトは、ロール台車をワンタッチで連結します。

また、スタート地点で連結したロール台車は、ゴール地点で切り離す必要があります。ゴールに到着したときに人手にて切り離すのではなく、自動でロール台車を切り離し、ロール台車だけゴール地点に置いて、キーカートがスタートへ戻る仕組みが望ましい。
キーコネクトは、キーカートからの駆動を伝達し、自動でロール台車を切り離します。

 

キーコネクトは 「簡単に台車を連結」「自動で切り離し」キーカートの潜在能力を更に引き出す重要な(キー)連結アーム(コネクト)です。
キーコネクトは 「簡単に台車を連結」「自動で切り離し」キーカートの潜在能力を更に引き出す重要な(キー)連結アーム(コネクト)です。

 

ロール台車とは

 

ロール台車は、ロールボックスパレットと呼ばれたり、カゴ台車とも呼ばれ、さまざまなメーカーで作られています。よって、呼び名や構造が微妙に違うものもありますが、ここではロール台車と呼ぶことにします。

ロール台車には、荷物の落下防止・転倒を支える柵が3方に付いています。
底面は樹脂(プラスチック)製の底板や鋼板製の底板のものがあります。

台車構造の素材は、鉄に塗装をしているもの、ステンレスのもの、メッキのもの一部に樹脂カバーなどが付くものがあります。
底面を跳ね上げて、柵の1面を折りたたむことで上から見るとL字になります。複数の台車を横に重ねることができるので保管スペースが小さくなります。

車輪は、一般的に4輪付いていますが、5輪(真ん中にもう1輪)のものもあります。すべての車輪が自由輪(どちらの方向にも回る車輪)のもの、2輪が自由輪で2輪が固定輪(車軸が固定している)のもの、車輪の固定・自由が切り替え可能なものなどがあります。また、車輪にはブレーキが付いているものもあります。

キーコネクトでロール台車を搬送する場合、この車輪の仕様が搬送に大きく影響するので、保有されているロール台車の車輪が固定輪有りか全自由輪かをよく確認してください。

全自由輪の台車は、台車をその場でクルクル回すことができたり、斜めや横に進むことも出来ますが、2輪固定輪が入っていると自由度が少なくなり、横や斜めには進めなくなります。運用上、真っ直ぐ押すときに直進性が高いので横ズレを抑える力が要らないことがメリットですが、チョット横に逃げるときやその場で回したいときの小回りが利かない点がデメリットです。

ロール台車

 

キーコネクトの運用

 

ロール台車に荷物を載せて人が歩いて別のところに持っていく作業。さまざまなところで見ることがあります。

例えば①
荷物を仕分エリアで仕分して行先ごとに振り分ける。降り分けた荷物をロール台車に載せ出荷エリアまで手で押して歩いて運ぶ現場。

例えば②
トラックに乗ってきたロール台車の荷物をトラックから降ろし、トラックヤードから生産エリアへ手で押して歩いて運ぶ現場。

例えば③
外部から戻ってきたロール台車が沢山保管されています。生産ラインへロール台車を1台づつ供給します。空の台車を手で押して歩いて運ぶ現場。

それらの現場に共通していることは、「台車を手で押して歩いて運ぶ」です。
ついでに帰りは、「何も持たずにただ歩いて戻る」です。

 

歩いて運ぶ作業の問題点

 

<歩いて運ぶ作業の問題点>

①往路は、荷物を運んでいるが、復路はただ歩いているのみ

②1往復の時間が短くとも、台数を運び累積すると長時間になる。

③作業と作業の間に歩く作業を入れると作業効率が落ちる

④作業の断続を埋めるために人数を必要とする

キーカートは、磁気テープを貼ったルートに沿って自動的に走行するAGV(Automatic Guided Vehicle)です。スタート地点Aで行先を指定してスタートすると目的地まで自動搬送します。目的地に到着するとロール台車を切り離して、スタート地点へ戻ってきます。
キーカートを使用すれば、人が歩くことなくロール台車をスタート地点から目的地へ運ぶことが可能です。

 

キーカートで、目的地まで自動で運びます

 

キーカートに取り付けたキーコネクトを使うと

①ロール台車キーカートで運ぶことができる
②台車にワンタッチ連結できる
③目的地で自動切り離しができる

【キーコネクトの運用】

キーコネクトの運用

 

キーコネクトの取り付け方

 

ここからは、キーカートとキーコネクトをご購入頂いた後の流れを説明いたします。購入を検討されている方も一読いただき、ご理解頂けると幸いです。

では、キーカートにキーコネクトを取り付ける方法を説明します。

 

キーコネクトの取り付け方
キーカートにキーコネクトを取り付け

これで、キーコネクトの取り付けは終了です。
ロール台車の高さに合わせて、各部の調整を行うことができます。その方法は後述で、説明致します。

 

キーコネクトの調整方法

 

ここでは、キーコネクトの調整方法を説明します。

【 ロール台車の高さにキーコネクトの高さを合わせる調整 】

キーコネクトは、搬送する台車をチャッキングするため、ロール台車に対しキーコネクトを最適な高さに調整することが必要です。
調整する方法を説明します。

① 搬送する台車の高さを計る。

床から搬送する台車のフレーム底面の高さを計ります。
床から搬送する台車のフレーム底面の高さを計ります。

 

②キーコネクトの車輪脚高さを調整する。
キーコネクト本体の車輪脚を取り付けている面は、複数の調整用取り付け穴があります。
「高さ早見表」より「台車下面の高さ」に該当する行(ABC)と列(数字)を選択し、車輪脚の爪をそこへ差し込みます。車輪脚内のボルトを締めて固定します。

 

キーコネクトの車輪脚高さを調整する
車輪脚高さを調整

 

キーコネクト指標

本体の傾き調整
本体の傾き調整

 

③本体の傾き調整
車輪脚を調整することで、搬送する台車との高さ調整が完了しましたが、キーカートに固定されたキーコネクトのアームが傾く場合があります。そこで、キーコネクトを水平に保つための調整を行います。

キーコネクトを水平に保つための調整

 

前述の「高さ早見表」より「アーム高さ」を選択します。
車輪脚同様「アーム高さ」番号に爪を差し込みボルトで
固定します。

これにより本体とアームの高さ関係が調整され、本体及び
アームの水平が保たれます。

 

アームの高さ番号
アームの高さ番号

④本体の傾き微調整

③の調整後、多少の傾きが発生している場合はコントロール側で
微調整を行うことが可能です。③の調整後に行ってください。

 

キーコネクトの傾き微調整
キーコネクトの傾き微調整

 

コントロール上部のアーム取り付け旋回部に樹脂ライナーが3枚あります。
上部のボルトを外し、樹脂をアームの下に入れる(または上に入れる)ことで5mmづつ高さを変えることが可能です。

 

【その他の調整機能】

 

キーコネクトは、前項以外にも調整機能を有します。
必要に応じて微調整を行うことで最適な搬送を行うことができます。

①サイド押さえ調整

チャッキング時のサイド押さえクリアランス調整です。押さえを出すことで搬送台車の遊び量が小さくなります。上下2点のねじを緩め、中央の押しボルトでガイド位置を決めます。ロール台車に対し、ガイドを押し当て過ぎると爪解放時に引っ掛かりの原因となります。また、ガイドを押し出しロール台車へ近づけ過ぎるとチャッキングし辛くなります。5mm程度のクリアランスを目
安としてください。

 

サイド押さえ調整
サイド押さえ調整

 

②爪の深さ調整

台車下面高さを早見表から選定し調整後、写真の表面の六角穴付きボルトを緩め長穴調整することで下爪の高さを変えることができます。

それにより
・ 爪のチャック閉じ幅を調整出来ます
・ 高さの微調整が出来ます
・ 底面と下爪の隙間を微調整できます。

台車底面と下爪のクリアランスは5mm程度が理想です。

③車輪の切り替え

キーコネクトの車輪脚は、固定輪と自由輪を切り替えることができるキャスターを使用しています。搬送する台車の仕様に応じて固定輪と自由輪を切り替えることが可能です。

・搬送する台車のキャスターが2輪固定、2輪自由輪の場合
キーコネクトのキャスターは「自由」  レバーをあげてください
・搬送する台車のキャスターが全て自由輪の場合
キーコネクトのキャスターは「固定」  レバーを下げてください。

※標準的なキーコネクトは、搬送する台車が2輪固定輪・2輪自由輪を想定して設計されております。全自由輪仕様の搬送台車の場合、搬送不良を起こす場合があります。キーカートの速度、搬送積載重量に制限がかかる場合があります。後述の軌道規制の方法で解決を図りますが、すべての台車は対応できません。あらかじめご了承願います。

 

爪の深さ調整
爪の深さ調整

 

キーコネクトの仕組み

 

①キーコネクトの概要寸法

キーコネクト図面

キーコネクト図面ダウンロード

②キーコネクトの構成
キーコネクトは大きく分類して、本体、アーム、コントロール、車輪脚から構成されています。

 

キーコネクトの構成
キーコネクトの構成

③キーコネクトの構造

 

キーコネクトの構造
キーコネクトの構造

 

キーコネクトは、キーカートの昇降ピンの動きに連動して、チャック部の開放を行います。
次に、動作について説明し、構造を理解いただきます。

 

操作手順
操作手順

 

①プッシュロットを手で押し込むことでチャック部の爪が下がります。

②チャッキング位置に到着するとプランジャが作動し、ロックが掛かります。
これによりプッシュロット及び爪は固定されます(チャッキング状態)

③コントロール部にキーカートの昇降ピン下降動作で駆動力が掛かるとワイヤーが引かれ
プランジャのロックを開放します。それによりプッシュロット及び爪が上昇し解放されます。

 

キーコネクト納入時の梱包形態

 

キーコネクト納入時の梱包形態

 

キーコネクトの操作方法

 

キーコネクトと台車を繋ぎ、キーカートで搬送する方法を記載します。

 

 

キーカート、キーコネクト

 

①ロール台車を接近させる
②チャック部を台車にはめる
③爪が台車内側に入っていることを確認
④プッシュロットを押し込む
⑤チャッキング終了 キーカートをスタート
⑥キーカートがプログラムに従いライン上を走行
⑦目的地に到着。台車を切り離し、キーカートはSTARTに戻る

 

キーコネクト標準タイプ対応仕様

 

キーコネクトに対応する仕様をチェックする場合、ロール台車の中でも一定の仕様範囲にあるものを標準タイプと呼んでいます。以下のチェック表にすべて「はい」で答えられるロール台車は「標準タイプ」。1つでも「いいえ」がある台車は「特殊タイプ」としています。

ただし、「特殊タイプ」に該当しても標準タイプの機器で対応できることもありますので詳細に関してはお問合せください。

また、「標準タイプ」と「特殊タイプ」の大きな違いは、キーカートのスタンダードな運用をおこなうにあたり、改造または工夫を行わなくても対応できる状態にあるか否かを表わしています。よって、特殊タイプに選別された場合でも、弊社が調査の上、改造・工夫を行うことで運用できる場合がありますので、運用の可否を決めるものではありません。

 

キーコネクト標準タイプ対応仕様
キーコネクト標準タイプ対応仕様

 

キーコネクト標準タイプ指標
キーコネクト標準タイプ指標

標準タイプ対応外の仕様 6輪天秤台車・ドーリー台車 など

 

前述のチェック表で「いいえ」があるロール台車やロール台車以外の台車を使用されている場合でも、さまざまな工夫を行うことで、キーコネクトを使用して頂いております。
その事例をここでは紹介致します。

 

チェック表①
メーカー・型式がわからない

記載のない台車や古い台車・自社特注台車などメーカーや型式がわからないことは、よくあることです。お問合せの際 チェック表の全ての項目を埋めて頂きロール台車の写真を違う角度から数枚撮影頂ければ弊社にて判断致しますので、お気軽にお問合せください。

チェック表②
積載重量450kgを超える場合

キーカートの最大牽引重量は500kgです。路面の状態やコースによってそれ以下になる場合もあります。対策内容としては、・磁気テープのカーブの半径を大きくする・加減速を低く抑える・最高速度を遅くする などの対策により牽引できる場合もあります。
お問合せを頂き、現地調査の上 対策を検討致します。

チェック表③
全ての車輪が自由輪である場合

ロール台車に固定輪が含まれると走行が非常に安定します。4輪自由輪の場合、走行中蛇行したり、カーブで軌跡が大きく膨らんだりします。傾向と対策に関しては後述するとして、4輪自由輪のロール台車は非常に多く存在します。対策方法も色々あり、実際にキーコネクトを運用頂いている現場も多くあります。お問合せ頂き、現地調査の上 対策を検討致します。

チェック表④
ロール台車の種類が複数種類存在する場合

複数種類のロール台車に関し採寸し共通点を探ります。キーコネクトの爪が上下にフローティングする特殊タイプも用意してありますので、許容できる差であれば対応可能です。
台車の採寸と特殊機による対応が必要です。

チェック表⑤
A・B・C寸法が範囲外の場合

寸法が仕様範囲外の場合は、車輪脚や連結アームをオーダーメイド製作することも可能です。また、爪部に細工を入れることも考えられます。現地調査の上 対策を検討致します。

チェック表⑥
ネットやカバーがチャッキング部付近にある場合

ネットやカバーの位置を調査・採寸し、最適なチャッキング箇所を選定し、それに合った機械構造をオーダーメイドすることが可能です。まずは、お問合せ頂き、写真等を送付頂けると幸いです。

チェック表⑦
荷物がチャッキング部を塞ぐ場合

⑥のネット・カバーと同様です。調査・採寸し、最適なチャッキング箇所を選定し、それに合った機械構造をオーダーメイドすることが可能です。

チェック表⑧
人が台車を押して直進できない場合

ロール台車の車輪がさまざまな理由で動き辛くなっている場合、その車輪の抵抗で真っ直ぐ進めません。大量に保有しているロール台車の中にはそのような台車が混じっている場合もあります。保有しているロール台車の管理メンテナンスは随時行って頂きます。また、軽微な搬送不良を起こす場合は、速度制限を掛けるなど運用負荷を下げる必要がある場合があります。

【ロール台車以外の台車対応】

キーコネクトは、さまざまな台車の搬送を行っております。
代表的な搬送台車として

・ 6輪台車(天秤台車)
・ ドーリー台車
・ 手押し台車
・ 衣料用台車

また、お客様独自の台車に関する対応も行っております。お気軽にお問合せください。

 

キーコネクトのロール台車以外の台車対応
キーコネクトのロール台車以外の台車対応

 

自由輪・固定輪による牽引の違い

 

ロール台車の車輪種の違いで、台車を動かすことができる方向が変わります。

4車輪が全自由輪の場合

それぞれの車輪の方向がクルクル回るので縦横やその場で回転させることも可能です。台車を詰めて保管する場合や狭い所での方向転換など小回りが利くことに重点を置く場合に使用します。

 

4車輪中2車輪が固定輪・2車輪が自由輪の場合

台車の直進性が高くなるため真横やその場での回転などが出来なくなります。ただし、台車の直進性が高くなるので、真っ直ぐ移動するときに横からの力に踏ん張る必要が無くなり、搬送が楽になります。

キーカート・キーコネクトの自由輪・固定輪による牽引の違い
キーコネクトの自由輪・固定輪による牽引の違い

 

全輪自由輪の台車を牽引する方法

 

キーコネクトでロール台車を牽引するときの標準タイプが2輪固定輪・2輪自由輪の台車であることは、前述した通りです。では、なぜ固定輪が含まれる台車が標準タイプで、全自由輪の台車が特殊タイプに区分されるのか、について説明致します。

全自由輪の台車を単純に牽引するとどうなるのか?
台車に固定輪が無いので、牽引車に対し真っ直ぐ走ってくれません。
特にカーブに至っては、台車が大きく振られてしまいます。
傾いたらそのまま真っ直ぐに戻ることなく、斜めに走行を続けます。

キーカート・キーコネクト全輪自由輪の台車を牽引する方法

 

2輪固定輪がある場合の軌道

固定輪が直線的に動きたい為にカーブに対して台車が戻ろうとする動きになります。
よって、台車は牽引車の軌道に合わせ直進的に進みます。

キーカート・キーコネクト2輪固定輪がある場合の軌道

 

ちなみに台車の固定輪が進行方向に対し前に付くか、後ろに付くかによって軌道がどのように変化するかを説明します。
固定輪が台車の後方に付いている場合、カーブの内側に台車がショートカットする形で入っていくので内側に障害物がある場合は注意が必要です。
固定輪が台車の前方に付いている場合、固定輪を中心に台車が旋回するため台車後方が大きく膨らみます。よってカーブ外側に障害物を置かないように注意してください。

キーカート・キーコネクト固定輪が台車の前方に付いている場合

 

キーコネクトで全自由輪のロール台車を運ぶ

 

キーコネクトには車輪が2輪付いています。この車輪の役割は、
①ロール台車を連結していない時の姿勢保持
②連結時にクランプするときの上からの力を支える
そして
③全自由輪台車用の規制車輪

キーコネクトの車輪脚のレバーを下げると固定輪としてロックします。
この固定輪を使って、ロール台車の全自由輪の軌道規制を行います。

※キーコネクトの車輪脚を固定輪で使用する場合で、旋回半径が小さすぎる運用、特にスピンターンを使用するとキャスターに横向きの力が働き、キャスターの破損、磁気テープの剥がれになります。行わないようにしてください。

キーカート・キーコネクトで全自由輪のロール台車を運ぶ

 

キーコネクトで軌道規制出来る限界について

 

ロール台車に固定輪がある場合、ロール台車の軌道は直線的でキーカートの動きに沿って走行します。キーコネクトの固定輪でも同様の軌道に沿った走行を再現することができました。
しかし、ロール台車の固定輪は台車に荷物を載せれば載せるほど重量が増え、重量が増える程車輪のグリップ力が上がるので規制効果も上がりますが、キーコネクトは、キーコネクト本体の重量でのみ車輪がグリップするためロール台車積載重量が増えると、台車の慣性が増し、車輪がスリップし規制が利かなくなってしまします。
よって、キーコネクトによる軌道規制力は、台車の固定輪に比べ低くなります。これがキーコネクトの軌道規制限界です。
軌道規制限界内でキーカートを運用する場合、固定輪仕様の台車と同様の運用が可能ですが、規制限界を超えたところで車輪のスリップが発生し、車輪の滑り音が出たり、台車が振られる現状が発生します。

 

軌道規制限界内で運用するには

 

キーコネクトでロール台車の全自由輪を牽引する場合の軌道規制に大きな影響を与える要素を以下に示します。

【軌道規制限界の要素】
① 重量  : ロール台車に積載する搬送重量  重い程条件が悪くなります
② 速度  : キーカートの走行速度 走行速度が速い程条件が悪くなります
③ 角度  : アームの角度 キーカートに対するアームの角度で振り幅が変わります
④ 車輪  : ロール台車の車輪に曲がりやすい癖がある場合などの外乱(床も含む)

これについては、ロール台車をトレーラーの貨物に見立てるとわかりやすいかもしれません。乗用車に比べ重量の重いトレーラが狭いカーブを速い速度で走り抜けることを想像してみてください。狭いカーブに100kmでトレーラーが侵入し、カーブを曲がれば、後ろの
貨物が大きくカーブより膨らんでガードレールに衝突するかもしれません。
また、高速道路を100kmで走行しているトレーラの貨物のタイヤがパンクした場合、バランスを崩して左右に暴走するでしょう。軌道限界の要素はそれと同じです。
カーブに差し掛かる前に十分に速度を落とし、カーブを曲がり切るまで速度を変えず、トレーラーが真っ直ぐになったところでゆっくり加速する。
パンクしたタイヤのトレーラはゆっくり走る。ハンドルでどうにか制御できる範囲の速度で安全運転します。
キーコネクトについている車輪の規制限界範囲内で安全に運転するためにはさまざまな対策・方法があります。

 

軌道規制範囲内で運用する方法

 

ロール台車の全自由輪仕様で積載重量が重い台車を搬送する場合、キーカートの磁気テープを簡単に貼って、テキトウ(一般的なプログラム)に動かすと軌道規制範囲を超えてしまい、ロール台車が大きく振られます。

このような現象に対し、キーカートのルートや設定に工夫を入れることで、大半のロール台車を運用することが出来るようになりました。ただし、搬送速度やルート作りに制限が出てしまうので、搬送能力や建屋との干渉など全ての問題に対応できるものではありませんが、ご使用頂ける幅を大きく改善できるようになりました。そのノウハウを以下に説明します。

 

POINT① カーブ前の速度を落とし、カーブ後の加速を遅らせる

 

・ 速度×重量=慣性力より速度を落とせばカーブで振られる力も小さくなります
・ キーカート本体がカーブを抜けていてもロール台車がカーブを抜けていない状態で
加速すると台車はカーブ中で加速することになりスリップの原因になります。

 

POINT② 速度制限

 

直進中のキーカートとロール台車でも床の凸凹やロール台車の車輪の影響で
左右に揺れることがあります。
左右の揺れを抑える力もキーコネクトの固定輪の軌道規制力です。
振れ角が小さく、揺さぶられる力が小さい場合は軌道規制力範囲内で収束しますが、
走行速度が速くなると揺さぶられる力が大きくなり、規制範囲外になります。
そのまま、揺れが増幅していきます。 速度を遅くすることで安定した走行になります。

【揺さぶられる力の原因】

1.床の傾き
2.床表面の凸凹
3.ロール台車 車輪の経年による回転不良
4.車輪径が小さい、車輪素材が固い など台車の振動

キーコネクトが揺さぶられる力の原因

 

POINT③ 180度ターンやカーブの連続 

 

キーカートのプログラムステアによる旋回を行う場合の注意点として、キーカートとキーコネクトのアーム振り角度が60度を超えないよう注意してください。
キーコネクトの固定輪に対し横に力が掛かります。この場合、速度が遅くても車輪を横滑りさせる方向の力がかかり、車輪が引きずられたり、キーカートの軌道ズレエラーになる場合があります。

キーカート、キーコネクト180度ターンやカーブの連続 

 

【アーム角度の蓄積】

キーカートのプログラムステアで90度旋回する場合キーカートの走行にロール台車が追従するためアームとキーカートの角度が60度を超えることは、なかなかありません。
しかし、90度旋回した直後の状態でもう一度同じ方向に90度旋回する動作をキーカートが行うと旋回中のアーム角度+次のアーム角度が足され60度を超えてしまう場合があります。この場合上述の通り固定輪に横向きの力が掛かり、搬送不良を起こします。

キーカート、キーコネクトアーム角度の蓄積

 

【アーム角度の蓄積を回避する方法】

アーム角度の蓄積を回避する方法は2種類あります。
方法1は、カーブとカーブの間の直線を長くし、アーム角度が戻るまで直進します。直進し、アーム角度が小さくなった状態から再びカーブに入ります。カーブ後の直線距離が長くなりますが、シンプルな方法です。
方法2は、カーブ前にクランクを入れアーム角度を逆側に振っておく方法です。
カーブ前にアームを振った角度とカーブによる角度の差が蓄積になる為角度を小さく抑えられます。

キーカート、キーコネクトアーム角度の蓄積を回避する方法

 

POINT④ クランクを使ったルートづくり

 

磁気テープでルートを作成する際、カーブの手前などにクランクを入れることによりアーム角度を改善できることは前述した通りです。このクランクを応用して、軌道規制範囲により近づける方法をお伝えします。
図の単純なプログラムによる旋回(左)とクランプとプログラムを組み合わせた旋回(右)は
両方とも180度旋回するルートです。旋回幅も同じです。ただ違うことは、クランクを入れ
ることでロール台車を旋回の内側に入れ込みキーカートをなるべく小さく低速で旋回させることで台車がルートから膨らむことを抑えます。台車が大きく旋回しないということは、旋回による遠心力も小さくなるので軌道規制力の範囲で旋回できるように導けます。

キーカート、キーコネクトクランクを使ったルートづくり

 

軌道規制範囲内で運用する方法 まとめ

 

POINT① カーブ前の速度を落とし、カーブ後の加速を遅らせる
POINT② 速度制限
POINT③ 180度ターンやカーブの連続
POINT④ クランクを使ったルートづくり

これらを活用して、安定したキーカート走行を実現してください。

※キーコネクトの車輪脚を固定輪で使用する場合で、旋回半径が小さすぎる運用、特にスピンターンを使用するとキャスターに横向きの力が働き、キャスターの破損、磁気テープの剥がれになります。行わないようにしてください。

 

キーコネクトのメンテナンス

 

キーコネクトは、ご使用前の日常点検と年一回の定期点検を推奨しております。
キーカートのメンテナンスと合わせて行ってください。

 

①日常点検

・ご使用前にプッシュロッド押し込み動作に違和感は無いか
・チャッキング及び開放はスムーズに行うか
・各部のネジ、リベットに緩みはないか
・ワイヤーの表面に傷等は無いか
・キャスター車輪の汚れ、破損は無いか

②定期点検

・キャスター車輪の摩耗、回転のチェック
・プランジャー及び受けの摩耗、損傷のチェック
・ブッシュ及びロットの摩耗、損傷、グリス色のチェック
・チャッキングの寸法チェック
・ワイヤーの摩耗、破損チェック
・異音及びガタつきのチェック
・その他破損等のチェック

 

キーコネクトのチラシをダウンロード

 

キーコネクトチラシダウンロード

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