あなたの物流アドバイザー MONOLIX

株式会社モノリクス

小さな設備投資の難しさ。

コラム
齋藤紀之(さいとう のりゆき)

齋藤紀之(さいとう のりゆき)

代表取締役社長 兼 物流機械アドバイザー
特技:レゴブロックとパワポを使ったアイデア機械の構想
趣味:剣道(息子と毎週通っています)

物流業界の効率化

 

広い作業環境で、大掛かりな物流機械を配置し、効率よく搬送する。理想的な物流ライン構成を組めば、きっと理想的な結果が返ってくると思います。
でも~ 実際そうは、いかないですね。

 

目次

■実際に多いの物流ライン

 

  • 狭い作業環境
  • フリーコンベヤとチョッとしたキャスター台車
  • 作業テーブルとダンボール箱の山、山・・・   これが現実。非常に多い現場だと思います。

 

あっちの机で作業しているAさんが、前工程を行っています。Aさんは、作業が終わった部品をトレーに詰めて私のところに持ってきます。

私は、次工程をこのケースから取り出して作業。作業後また、次の工程を行うため、Cさんのところに持って行きます。もちろんケースにもう一度詰め直して・・・。

この作業と作業をコンベヤで繋いだら、きっと作業効率が上がりますよね。実際ケースに詰める作業も大変ですが、管理の観点から必要だとすると、ケースを台車に載せて渡しに行く作業が、最も非効率です。

さて、この作業効率を上げるために、コンベヤラインを取り付ける?
なかなか話が進まないですね・・・実際。  なぜでしょう?

■物流ラインの効率化が進まない理由

 

  • その効率を上げると、どのくらいコストダウンになるのでしょう?
  • その作業効率を上げる為のコンベヤは幾ら掛かるのでしょう?
  • 果たして、コンベヤラインを入れることで、効率は上がるのでしょうか?
  • 誰に相談すれば、計画~完成まで導いてくれるのでしょう?
  • 物流機器メーカーは、この程度のライン化に力を貸してくれるのだろうか?
  • コンベヤは、ネットなどで売ってそうだけど、制御や電気配線はどうすれば・・・
  • 上司にどうやって相談しよう・・・ダメだろうなー

 

これが、小さな設備投資を進めることが、難しい現状です。

■物流ラインの効率化への解決策は?

正直、ハードルが色々なので、難しいとしか言えませんが、2・3アドバイスを載せます。

①設備投資をする(経営者がお金を払う)には、それで幾ら儲かるのか?が、重要そうですが、実際には「幾ら儲かります」って説得しても、「本当か~?」って、なってしまいますよね。

 

そうなんです。「いくら儲かります。」は、実際に実行して結果が出ないと、説得力に欠けるんです。1から設計する大掛かりな設備投資と違って、やらなければ、やらなくて済む話をわざわざして、説得される経営者は、なかなか居ないと思いますよ。

そう、この方向のプレゼンや提案は、却下される運命にあるんです。でなければ、今頃、ここの環境は、もっと改善が進んでいるはずですね。
では、どうやって説得すれば良いのでしょうか。

 

私は、別の項で、「物流・流通コストのしくみ」という内容を書いています。そこでは、物流、流通のコストの考え方について書いていますが、物流は「損失」なんです。

 

ということで、説得する方向性は、「損をしていますよ」「損を減らしましょう」「今すぐ損を減らしましょう」「実施しないと損を繰り返しますよ」です。結果お金が絡むのだから、同じことですが、怖さが違いますよね。

ある心理学の考え方で、人間は、「得をしますよ。要りませんか?」より、「損をしますよ。要りませんか?」の方が、反応が大きいそうです。 使ってみてください。

 

②誰に相談すれば・・・・是非、当研究所にご相談ください。お問い合わせよりご相談頂ければ、多少の手助けになると思います。お気軽に、ご連絡ください。関東周辺であれば伺うことも可能です。

 

お問い合わせ:https://raku-logi.com/contact

 

③物流機械メーカーに直接相談してもなかなか難しいかもしれません。かと言って、エンジニアリング会社が相手には、してくれないでしょうね・・・。

1つの選択しとして、フォークリフトの営業マンや部品の商社さんなどに、相談してみてください。その人直接では、解決しないかもしれませんが、その人のネットワークで、その道の人にぶつかる可能性は、高いかもしれません。私もそのようなネットワークから依頼を受けることが非常に多いです。

 

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